いつもと変わったお店へと、昭和な雰囲気漂うレストランへ行ってきました。これが独特の雰囲気でとても良かったです。
「昭和な雰囲気」を説明するのは難しいのですが、現在も喫煙可能な店内で、タバコのニオイが染みついている。真っ赤のベロア素材の椅子。メニューに年季が入りまくっている。奥まった感じのやや暗い店内。見てもらえれば一目でわかるであろう現代とはちょっと違った、昔の雰囲気です。
そのとき席へ案内してくれたのは、もうおばあちゃんに近い年齢の方。慣れた手つきでお冷や注文を取っていきました。店内を流れるBGMはカセットらしく、再生するときにガチャン、停止でガチャン、面をひっくり返してガチャン、今は聞くことのできない操作音がまた温かかったです。飾ってある写真も家庭的な感じでほっこり。
出てきた料理は安定した味。飾らないちゃんとしたおいしさです。
僕の食べたカニピラフはタマネギとピーマンの香りが強く、子どもの頃に食べたチャーハンのような味。かなりしっとりしていて予想していたピラフとは違っていたのが印象的。
連れが注文したのは煮込みハンバーグ。これはしっかり肉の味がして甘めのソースがとてもおいしい。平たい形もまた良かったです。
良い意味で、家庭的な味。お店の雰囲気を含めて満喫できました。
昭和感の強いカフェやレストランは、今後なくなっていくでしょう。
それっぽい建物は作れたとしても、その雰囲気を出す人はやはり昭和を経験してきた人でなければ無理だと思います。時代を生き抜いてきて、令和になってもスタイルを変えない力強さは若い年代には生み出せません。
だからこそ独特な空間があるうちに、昭和巡りへ行きたいと考えるようになりました。
ちなみに先日は別の昭和なお店でコーヒーとサンドイッチを食べてきました。昭和*個人店の組み合わせは楽しい。ビックサイズのサンドイッチが楽しかったです。
人によって敷居が高いかもしれませんが、わりと近くに昭和レトロがあるのはおもしろいと思いませんか?