平成27年2月7日から3月9日の間、山梨県立博物館にて展示されている「さわれる冨嶽三十六景」へ行ってきました。
シンボル展「さわれる冨嶽三十六景」: 山梨県立博物館 -Yamanashi Prefectural Museum-
「さわれる冨嶽三十六景」と浮世絵版画の「冨嶽三十六景 」の2種が楽しめるそうです。
冨嶽三十六景といえば、「葛飾北斎の絵」と小学校の社会で習ったあいまいな記憶しかありません。
とにかく「すごいもの」の印象を持っています。
入館してから、全ての作品に富士山が描かれていることを知り、「そういえば」と、失念していたことに恥ずかしくなりました。
もこもことした冨嶽三十六景
「さわれる冨嶽三十六景」は、TEAM MASAさんの特殊技術で制作された斬新な冨嶽三十六景。
実物を眺めてさわってみると、視覚に障がいをもつ方も手でふれて楽しめるようにと、もこもこと立体的に描かれていました。
冨嶽三十六景の1つの作品が重要度合順で4つに分割されていて、素人の私でもポイントがわかる仕組みです。
写真撮影不可なためイメージを掲載できませんが、とても細かいところまで造り込まれていました。
ただただ「すごいなあ」と声を漏らしながら鑑賞していたのを覚えています。
富士山より水に惹かれてしまった
「甲州石班澤」には一目惚れしてしまいポストカードも購入。
とくに惹かれた作品を書いたメモは、富士山より川や海、湖と水が大きく描かれているものばかり。
さまざまなかたちをした水の表現が素晴らしく、まじまじと見入っていたように感じます。
なんでこんなことを描くのだろうと、独特の着眼点や当時の状況にわくわくしながら楽しんでいました。
遊び心のある作品にはニヤニヤ、想像もできない構図には口をあんぐり。
作品のわきには解説もあるため、隠れているものや表現していることを認識するとまた感動はひとしおです。
さいごに
今更ですが記事を書くにあたって、冨嶽三十六景を「絵」と示して問題がないのか疑問です。
私はそのくらいのド素人。
そんな私でも終始楽しめたシンボル展でした。
初めて体験した絵から感じられる迫力、躍動感。
薄い紙に物凄い力が込められていると実感できました。
このような作品を見られて本当に良かったです。