ファイナルファンタジー7リメイクをエンディングまで観てきました。
ストーリーの見せ方に感激したので、そこをメインに書いていきたいです。
練りこまれた濃厚ストーリー
FF7Rの世界は、街が3つほどにダンジョンや建物が多数。それぞれのマップは入り組んでおらず、スマートな世界です。物語は細かくチャプターが敷かれてあり、その上をきれいにレールで走るような道筋が定められています。サブクエストも少なく、常に前へ前へ進む印象を受けました。
RPGといえば、自由度や収集も売りなイメージがあるため、FF7RにはコテコテのRPG感はありません。
しかし、この進行方法には滞りなくストーリーを満喫するための作為を感じられました。ルートが定められている部分は、言い換えればメインストーリーに集中ができます。
この大満足だったストーリーの要となるのが、超大量のムービーです。ゲームをしているはずなのに、ムービーを眺めている時間のほうが長い気もしてくるくらいのボリュームがあります。
キャラクターの豊かなグラフィックに加え、心境が伺えるフルボイスのムービーが事あるごとに挟まってくるので、骨太な映画を観ているような気分でのめり込んでいました。
スローに感じる濃厚さ
裏を返せば、定められた道を真っすぐ進まなければならないのに、瞬間に特化したムービーをたくさん使用しているため、自由に操作できるテンポが悪く、またプレイ時間に対し、ゲーム内の時間経過を遅く感じ、ストーリーの進展が詰まっているように捉えたこともありました。
この問題はゲームを進めていくと時間と共に解消され、それからは「濃厚さ」として受け取れるように変化。決して物語が停滞しているワケではなく、ゆっくりと確実に一歩一歩進んでいる、プレイヤーを一緒に連れていく感覚となりました。
エンディングの先
物語にすっかり心酔していたので、終えてしまうのがとても寂しく、エンディングを迎えたあとはすぐさま続きを期待してしまいました。
誰もリタイアせず、一緒に物語のおわりを観たいです。
とはいえ、これからはトロコンを目指していきます。
このとても濃い物語をまた一から始めるのは胸焼けを起こしてしまうのですが、1度クリアをするとチャプターごとにリスタートできるようになるため、ここにきて自由にアイテムの回収、レベル上げ、サブクエストのクリアなどのやりこみ要素が出てきます。
ストーリー進行を妨げず、1つのプレイデータを骨までしゃぶり尽くせるシステムに僕は感動しました。製作側もきっとそれをわかっていて作っているのだろうと勝手に思っています。
さいごに
FF7Rの魅力は映画を観ているかの如くストーリーを楽しめることです。ゲーム難易度をCLASSIC、EASY、NORMALから選べるのも、自分が物語に入り込める最適なところでプレイするためなのでしょう。
観て楽しく、遊んで楽しい、とくにPS版をプレイした人に、その細部を見てもらいたいと思ったゲームでした。
思いのほかたくさんスクリーンショットを撮っていたので、いくつか貼っておきます。ネット上にあるものも、ここにあるものも、FF7Rの極々一部です。ぜひ実際に観てきてください。
ネタバレ注意です。