まずこの記事にちょこちょこ登場するExif(いぐじふ)とは、おおまかに写真の撮影データです。その中には位置情報も含まれます。
先日Exifに関する位置情報の記事を読んでいて、もしかして自分も意図せず位置情報を記録しているのかもしれないと写真を探っていたら、Instagramのアプリから撮影した写真全てに位置情報が付加されているのに気づいて驚きました。
コチラの写真は、今年の4月中旬に行った山梨県南都留郡の「森の駅 風穴」です。
ハッキリ場所が写っているので、この写真から読み解いていきます。
初めにInstagramのアプリから撮影したこの写真の詳細情報をPCから眺めてみました。
写真を右クリックのプロパティから。
ほかの情報は全く書かれていないのにGPSの座標はしっかりと書かれています。
この座標をGoogleマップに入力してみました。
ややずれていますが十分すぎる位置情報。
自宅で撮影したたくさんの写真にもバッチリ座標が入っていて、検索してみたらニアピン。
GPSをオフにして撮影しても座標が入っていたので、スマホの電波情報から座標を割り出している模様。
またInstagramの設定ページには写真に対する位置情報の設定項目はないため、座標の付加は停止できません。
しかし、Instagramに投稿された写真はExifデータが削除され、Instagramからは位置情報を直接追加しなければ場所の特定の危険はないようです。
ではInstagramのアプリから撮影した位置情報付きの写真をTwitterにアップしたらどうなるのか。画像をダウンロードされたら位置がバレてしまうのか。
Exif管理ソフト「F6 Exif」を使って写真を解析してみました。
先ほどのオリジナル写真にはバッチリ位置情報が入っています。
続いてこの写真をTwitterにアップし、ダウンロードしたものを解析してみると情報は何もありませんでした。
つまりInstagramと同様にTwitterにアップしたらExifのデータは削除されます。
FacebookやLINEはどうなのか調べようとしたら、わかりやすいサイトを発見。
どうやらSNSにアップした写真のExifデータは削除されるようです。
さいごに
あれこれと書いてきましたが、結論は「写真をアップする際、直接位置情報を入力しなければ場所を特定される心配はない」です。
しかしその限りではないので油断は禁物。
とくにInstagramのアプリから撮影した写真には位置情報が付加されているので扱いは慎重にしたいです。
基本的にスマホのカメラ設定では位置情報をオフにおくのが無難。
なお、はてなフォトライフでもExifや位置情報の設定が行えます。