おまめモ

おまめがメモをしています

【Note】時間を戻すと、今をいろいろ失ってしまう

「過去へ行って仲間を助けよう」

そんなゲームをしていて、あれこれ考えていました。

 

過去へ行って仲間を助ける。やり直せる。やり直せて仲間を助けられるならハッピー。

そう思うのがおそらくフツウなはずなのに、過去へ行けるのは主人公だけ。「今の記憶があるのはプレイヤーだけ」という設定が妙に悲しくなりました。

これまでの時間、さまざまな冒険を経て培ってきた絆とたくさんの記憶がなくなってしまうのはつらかった。過去へ戻る内容のゲームはいくつかやりましたが、だいたいが「行ってこい!」「頼んだぞ!」な雰囲気。それなのに今回は、過去へ行けるのが自分1人なため、仲間に止められてしまうのにジーンときました。

時間の話はフクザツ。ゲーム内の設定と僕の勝手な意見ですが、現在から過去へ戻ると、その時間軸には主人公はいなくなってしまうようです。現実で考えると「過去へ行って友だちを助けてくるね」と行ってしまった大切な人は、もうそこでは2度と会えない。過去を変えてしまえば現在も変わってくるので、パラレルワールドのようになってしまうでしょう。過去が変わった現在の話は置いておいて、現在で突然大切な人が消えてしまうのを考えたら非常に恐ろしく、悲しく思いました。

そして、過去へ戻った主人公は仲間と再会しますが、さまざまな思い出が、戻ったぶん減っているワケです。ゲームシステムのレベルが云々とかよりも、一緒にやり遂げたことの記憶が消えているほうがつらい。これをまたリアルで、同じ立場で考えたら相当つらい。加えて孤独感も尋常ではない気がします。

「過去へ戻れたらいつへ行きますか?」なんて質問がありますが、この質問は、実際には戻れないから安易にできる質問なのだと改めて考えさせられました。僕が過去へ戻れるなら、きっと戻らないと思います。今いる人たちが一切変わってしまうのは耐えられません。少し覗く程度なら、行ってみたいと思いますが。

 

「たかがゲーム」といえない作品が最近ではとくに多く感じられ、僕自身もいろいろと受け取り方が変わってきました。そして今回はとくに大きな影響を受けました。時間に対して、深く考えるキッカケとなり、未来を見るだけでなく、現在、そして過去もしっかり見ていたいと思います。

 

物語があって、やったらやったぶんだけ強くなれるRPGはおもしろいですよ。

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