久々のアタリを引いた、そう思えたのが今回紹介する「火ノ丸相撲」です。
出会いはNARUTOが終了して、新しいマンガを読もうと偶然ジャンプを開いたのがキッカケでした。
コミックス派の僕はネタバレが大嫌いでジャンプは全く購入しなければ、立ち読みもしません。
機会があってジャンプを購入し、コミックスを集めているものは避けて読み進めていたときに、強烈におもしろかったのが「火ノ丸相撲」でした。
中途半端な1話しか読んでいないのに引き込まれた迫力には、読まなきゃ損をすると確信して即購入。
ざっくりと設定やあらすじなど
相撲弱小の大太刀高校に入学した主人公の潮火ノ丸(うしお ひのまる)。
さっそく相撲部員に出会うも部員は1人、道場も不良グループに荒らされボロボロという状態。
道場を取り返すために立ち向かう火ノ丸は相撲取りのイメージとは異なり、小柄な体格。
誰もが返り討ちを予想していたのに対し、廻し姿になる火ノ丸の体はムキムキの傷だらけ…。
と、この先に少し話が続いて1話目終了となります。
僕は完全に話に引き込まれてしまい、1話目から掴みはバッチリ120点でした。
相撲が全くわからない人にもしっかりと解説がついていてわかりやすいのもポイント。
立ち合いしか知らない、にわかな僕も勉強しながら読み進めています。
相撲といえば暑苦しい印象を持つ人もいると思いますが、そのようなものはほとんどなく、どちらかというとスタイリッシュなキャラクターが多いです。
徐々に増えていく部員も入部する過程がしっかりと作られていて、1人1人の心意気が感じられます。
火ノ丸だけが勝てば良いと思ったことは一度もなく、相撲部全員を、ライバルも含めて真剣に応援したくなる、そんなマンガです。
大迫力の立ち合いは息をのむ
最も見入ってしまう部分はやはり立ち合いの場面です。
相撲の立ち合いの時間は実際ほんの一瞬。
その一瞬に勝負を賭ける場面がとても重たく描かれています。
心境、表情、背景、雰囲気、表現、描かれている全てがその一瞬をリアルにイメージさせるほどの大迫力。
見せ場の立ち合いでは読んでいてゾクゾクしてきます。
ちょうど僕がジャンプで読んだ場面というのが、コミックス4巻の相撲大会のシーン。
人生で初めて身の毛もよだつ、鳥肌が立つようなゾクゾク感を味わったところでした。
偶然にも普段買わないジャンプでこのシーンを読めたご縁に感謝。
さいごに
ここまで雰囲気にのめり込まれた、肌に寒気のようなゾクゾクが起きたのは「火ノ丸相撲」が初めてです。
この魅力はおそらくスポーツマンガでありながら、相撲というシンプルで複雑な勝負のバトル要素が含まれているからではないかと思っています。
なにより場面の魅せ方がとても上手で、ガッチリと心を掴まれました。
終始ベタ褒めで書いていて、魅せ方として間違っていないか不安です。
うまく紹介できないのが歯がゆい。
相撲が好きな人、マンガ好きな人にはもちろん、相撲なんてと思っている人にも、相撲の見え方が変わってくるであろうマンガです。
本当にいろいろな人に読んでほしい作品。
立ち読みでもレンタルでも1巻だけでも、まずは手に取って読んでみてください。