読み終えた本のあとがきに考察が書かれていて驚いた。
僕は基本的に、というか、ほとんど、滅多に考察をしない。作品にあるモノの中でソレを完結させてしまうから。または完結させたいから。そこの世界の中で出来上がったものに、自分の考えや作り手の意図を詮索して濁したくないと思ってしまう。
とはいえ、作品の全てを肯定するわけではなく、ネガティブに感じるところはもちろんネガティブに思っている。つじつまの合わないところや、言い回しがおかしいところ、流れに沿っていないものなど、ルールから逸したものはもちろん不快になる。
しかし、バランスの悪いところは製作者の意図と捉え、その偏りに口出しはしたくない。
だから、「それはそれ」で基本的に問題はないし、「それはそれ」で楽しいと思っている。
物語の余韻に浸っている中で、あとがきの考察から一気に現実に引き戻された。すごくモヤモヤした気分でいる。あとがきは、その世界にはなかった要素だからだろう。もう他人の書いたあとがきは読まない。