パニックを起こす人は「人に頼るのが苦手」なのが原因のひとつにあるらしい。
僕自身も数年前にパニックを起こしてから、「また起こる不安」が頭にこびりついていて、ふいに不安のカスが悪さをして支障が出ている。
つまるところ、「また起こる不安」よりも「起こってからの対処」が重要になるのだが、あの嫌な感じが再び起こるのは本当に不快で苦しい。心配になってしまうのは仕方がないとも思う。おそらくこの感覚は、経験者ならば理解してもらえるだろう。
そのパニックを起こしやすい人にある傾向が、頼るのが苦手との話を伺って驚いた。
僕は人に頼ることはそこまで苦手ではないと思っている。苦手ではないが、自分で済ませてしまうほうではある。頼る選択が頭になく、自分でやってしまおう、自分でやらなくては、みたいに考えることもあるので、おそらく「自分でやらなくては」なほうだと思う。
最近気付いたのは「自分がやらなくては」が実はミソで、これはつまり「人に迷惑をかけてはいけない」や「自分でなんとなしなくてはいけない」とも見ることができてしまう。
そう考えるとやはり僕は人に頼るのが苦手なようだ。
「パニックになったら周囲の人に助けてもらえばいいじゃない。だっておかしくなりそうなくらい苦しいんでしょ?救急車呼んでもらえばいいじゃん。」
そんなことを先生に言われたことがある。
僕の言い分は「どこかが悪いわけじゃなくて、パニックだからじきに治まる。救急車はもっと大変な人が使うべきだ」
たぶん、正論だと思っている。しかし、自分だっておかしくなりそうなくらい苦しい。助けてほしいと思う。
やはり人に頼るのは不得意なのだと実感した。
シンプルに「人に頼るのが苦手」という言葉では、たくさんある答えのイメージがつかみにくい。ちょっとずらして見ると、モノの見え方も変わってくるような気がした。