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【Books】現代に息苦しさを感じるおじさんのエッセイ集「ナナメの夕暮れ」

オードリー若林の本を全て買っている僕がとくべつ感激した「ナナメの夕暮れ」。「社会人大学人見知り学部卒業見込み」(

【Books】「社会人大学人見知り学部 卒業見込」を読みました - おまめモ

)から始まり、この「ナナメの夕暮れ」では、オードリー若林の人としての成長をハッキリと感じられました。この変化は彼に限ったことではなく、人として誰もが通る道だと思います。おじさんとなった彼がそれを解説しているような、客観的に見られるのが本書の見どころ。

人生ペーペーの僕がこんなことを書くと、「おまえに何がわかるんだよ!」と突っ込む彼の姿を想像できるのがまたおもしろい。

本書は章立てで構成されており、1章にはダ・ヴィンチで掲載されたエッセイ。2章には書き下ろし作品とボリューミーな1冊。芸人ならではの話のテンポから、読みやすさは間違いなし。言葉のチョイスもバッチリです。ダ・ヴィンチに掲載するくらいなのでクオリティも十分。

リトルトゥースの方々はもちろん、オードリーが好きな方、人生に息苦しさを感じている方、ちょっと変わった視点で物事を見たい方など、全ての人がしっくり来る内容になっていました。

 

テレビなどのメディアで見る彼のイメージは「偏屈」でしょう。自他認める偏屈人間。ファンとして眺めている僕の目にも、まさにイメージ通り偏屈な人間として映っています。ただ、その偏屈な中身がテレビからは伝わりづらいのがもったいなく感じているところです。

やりたい放題のオードリーのオールナイトニッポン、オリジナリティ全開で書いているエッセイなど、オードリー若林がメインになっているメディアからは、彼の本質がよく伝わってきます。

本書は前述した部分に加え、偏屈な彼の闇から漏れてくる温かい話がおもしろい。生々しい人間らしさがおもしろい。普段見えない繊細さ、賢さ、温かさ、鋭さ、パンクさの人間性が垣間見えます。

全ての人間はやはりどこか偏屈で、めんどくさくて、ひねくれていて、ネガティブで。それらを仮面で隠さずに、灯台の灯りように放って生きているのがオードリー若林のような気がしています。変わり者として見られる彼も、飛び抜けて変わったタイプではないのでしょう。

 

「ナナメの夕暮れ」は誰にオススメとかではなく、万人にオススメできる本。書店で見つけたらぜひ手にとってみてください。

「なぜかできる人は、なぜかできない人の気持ちがわからない」

このセリフがずっと心に残っています。

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