いきなり「何当たり前のこと言ってるの?」と突っ込まれそうなタイトルですが、僕は今まで自分で決めることをあまりしてきませんでした。
子どものころから大切に育てられ、進むべき正しいであろう道を進んできたつもりです。本来なら感謝すべきところも行き過ぎると考えもの。しかし、それに違和感を覚えず、示された道を進むのが当たり前としてきたのが、あまり良くなかったのだと今になってわかります。
僕はやりたいこと、思ったことを話題として家族に話していました。それについてあれこれと意見が出て、結局やらない、避けるといった消極的な方向へ。そもそも人に相談せず、自分でやるやらないを決めれば良い事柄を、話題という形で無意識に共有、報告、相談してしまっていたようです。 そのため自他共に認める家族間の強烈な仲良しさ。客観的に見ると少々気持ちの悪いものです。
親元を離れてから自分で決めることが多くなり、自分で行動している感覚に素晴らしい楽しさを感じています。月並みですが、生かされているのではなく、生きている。そんな感覚。
今まで人に生かされている感覚が強かったからこそ、反動でこの幸せを強く感じるのかもしれません。
親も初めての子育てで試行錯誤しながらしてきたと話していました。もちろん親を責めるつもりはないですし、むしろここまで良くしてくれたことに感謝しかありません。
そこからようやく自分で開拓を始めた人生が楽しくて仕方ない。人間としての自立の本質が明確に、鮮明に見えてきた。そんなことを感じています。