なかなかインパクトのあるタイトルで気になり続けていた「マジ文章書けないんだけど」を読み終えました。
一見ふざけているように思われるタイトルも、マジ文章書けないと悩んでいる人が手に取りやすいようチョイスしたのが伺える内容でした。
おおまかな内容は以下のとおり。
1st.STEP 基本中の基本! 主語と述語について考える
2nd.STEP 文章を書く基本! 文と文章の構造を考える
3rd.STEP めざせ!伝わる文章 人の思考を意識する
Final STEP 秘策!文章マスターへの道 「Why」を意識する
内容は、女の子が謎のおじさんから文章の書き方を教わるストーリー仕立て。女の子の立場になって読み進められるので、とても読みやすいです。徐々に文章力を付けていくのが、段階を踏んでいてわかりやすい。
本書には余白や改行の間(ま)、親近感のわくイラスト、フォントの使い分けがうまい具合に散りばめてあり、僕のような本が得意ではないタイプでも抵抗なく読み進められる仕掛けになっています。
また、内容がわかりやすいポイントに、極めて短く作られた節があります。その節で伝えたいことは、その節だけでまとめられており、余分な話が割り込んで来ない、話が膨らみすぎないためにスッと頭に入ってきます。「短い文章でわかりやすくまとめる」を、まさに今使っているのがわかります。
具体的に、僕は1st.Stepと2nd.Stepの2つが、とくに勉強になりました。
一般的に当たり前といわれそうな、基礎中の基礎がわかりやすく書かれています。その基礎を改めて解説され、理解、納得が深まりました。「一つの文に一つの要素」、「『が』と『は』の違い」、「しつこいと嫌われる」など、文章の組み立て方に加えて言葉のチョイス、言葉の距離感が印象的です。
一般的なお堅いタイプの本は噛み砕くまで、あるいは飲み込むのにコツが必要です。本書の細かく噛み砕かれた問題と解説は、つかえることなく飲み込むことができました。
「マジ文章書けないんだけど」に書かれていることは、文章を書くための基礎です。その基礎すらわからない僕には、とても役に立つ本でした。そして、改めて文章を書く難しさを感じています。
明確な答えのない文章の書き方において、僕の目指す答えは「わかりやすさ」なのだと目標が定まったようにも思えます。
タイトル、内容、そしてわかりやすさから、人気になったのも頷ける本でした。ブログを書くにも役に立つこと間違いなしです。