「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」といえば「処す?処す?」が最も有名なコマ、セリフでしょう。
「処す?処す?」は入っていなかったか…(当たり前) 流行語大賞 候補の50語発表 - Y!ニュース (2014年11月19日(水)掲載) http://t.co/kTT95FJ0Bw #新語・流行語大賞 pic.twitter.com/3fhXB3XcA4
— 『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~』公式 (@isobee_m) 2014, 11月 19
初めて見たとき、あまりのインパクトに大笑いしました。
これをキッカケに読み始め、今では磯兵衛の大ファンです。
浮世絵のような絵柄のしょうもない(褒め言葉)ストーリー
磯部磯兵衛物語の時代設定は江戸。
武士を目指す磯兵衛のゆるいストーリーが展開していきます。
自由人磯兵衛を中心に進行していく物語には、いたるところに笑いが散りばめてあり、展開から鋭く刺さる笑い、セリフからじわじわとくる笑い、表情からニヤけてしまう笑い、実にさまざま。
絵柄は浮世絵風で江戸の時代設定にもピッタリマッチしています。
落語ネタなども含まれており、和モノが好きな人にはとくにオススメ。
史実上の人物が磯兵衛に関わっていくのも見どころです。
死してなお神の領域の春画を目指す葛飾北斎。
斜め上をいく発明をし続ける平賀源内。
磯兵衛に剣術を教えようとするも拒まれる宮本武蔵の幽霊。
個性的な存在感を放つ準レギュラーもニクいほど笑わせてくれます。
時空を歪められる磯兵衛の母親は一際気になる存在。
フリースペースも楽しめる
僕は1話ごとの区切りにあるフリースペースを読み飛ばしてしまうのですが、磯部磯兵衛物語はボリュームが適度で読みやすく珍しく読んでいます。
話に登場した当時のモノを説明する「磯豆」はとくに好きなコーナー。
「これはこのように使われていて~。実はこう呼ばれていて~。現在では~。実際は~」と案外知らないことが書かれていて興味深く、楽しみになっています。
ギャグマンガを読みながら勉強できるのはなかなか斬新。
さいごに
磯部磯兵衛物語は絵柄から楽しめるギャグマンガです。
セリフがないコマでも、キャラクターの表情でも笑えてしまう。
もちろんセリフとキャラクターの相乗効果で笑いが爆発することもあります。
声が脳内再生される躍動感は本当にすごい。
内容は良い意味で「くだらない」
何かを直接バカにしない、くだらない笑いが個人的に好きです。
その限りではありませんが、誰かが嫌な思いをしない笑いが多く、くだらないなあと思いながら笑って読んでいます。
笑って損をすることはありません。
磯部磯兵衛物語でたくさん笑ってください。
アニメ化も決定とのことでとても楽しみにしています。