いつか必ず読もうと考えていた「進撃の巨人」。
Kindleで買うか、レンタルで読んでみるか悩みに悩んでずるずる。
僕の中ではKindleで購入するつもりでいましたが17巻も出ているとなかなか手が出しづらい。
マンガレンタルの数合わせの機会があり、とりあえず進撃の巨人を4巻まで借りてみました。
僕はマンガを含めて本を読むのが遅いです。
マンガは1冊1冊噛みしめ、1冊読み終えたら余韻に浸り、ゆっくりと読み進めます。
借りた4冊も1週間で読み切れるか不安でした。
進撃の巨人は1巻めの導入からガッチリ心をつかまれている感覚。
あの超大型巨人が出てくるとわかっていても、止まらないワクワクとゾクゾク。
読み終えてから余韻に浸らせるヒマを与えないテンポの良さでガンガン読み進められました。
広く浅くマンガを読んでいますが、読み終えてから次へ次へと引き込まれるマンガは「ジョジョ」と「トリコ」に続き3つめです。
引き込まれるストーリーとテンポの良さ
どの物語でもだいたい導入部分では主人公サイドの見せ場があります。
「弱々しい男の子が突然チカラを得て悪者をやっつける」ような流れ。
紹介のような短編が数話続いてから物語が大きく進行していくのが多いなか、進撃の巨人はその主人公サイドの見せ場がない。
華やかな出陣からいきなり巨人の圧倒的な強さを見せつけられ、人間の非力さをひしひしと、延々と見せ続けられます。
物語のスタートからラスボスとの決戦感漂う雰囲気があり、初めからのドカンとした勢いが止まらないストーリー。
息つく暇もないとはこのことだと思いました。
登場人物は個性的なキャラクターがたくさんです。
それなのに容赦なくザクザクと死んでしまいます。
愛着のあるキャラクターがいつ死んでしまうかわからない不安とドキドキが常についてまわり離れません。
仲間が死んでしまうのはとても悲しい。
巨人に対して悪あがきもできず、刺し違えることもなく、むなしいほどにあっさりとやられる多くの人間。
やはりそこも巨人の強さを感じられる場面であり、人間の無力さが巨人の強さを引き立てています。
それだけ圧倒的に強い敵に立ち向かう、各々の人間の心構えも見どころ。
巨人は人のカタチをしていながら、気味の悪い表情、行動、容姿と得体のしれないおどろおどろしさの表現がとても上手に描かれています。
ただ、人が食べられる描写や死ぬ描写は少年誌ではなかなか厳しいような気がしました。
フツウの少年マガジンで連載しているのか調べてみたら、別冊少年マガジンで連載されていて、やはり少し大人向けを意識しているのでしょうか。
さいごに
たった4冊読んだだけで完全に虜になってしまいました。
絵が下手などとちょこちょこ目にしますが、僕は下手だと全く感じません。
「一般的なきれいな絵」でないとは思います。
だからこそオリジナリティ、雰囲気があって売りにも繋がっているはず。
ところどころに出てくる世界観や装備の設定も細部まで作り込まれていて楽しめるポイント。
ストーリーの終わりまで完全に練り込んでからリリースしているような完成度を感じています。
いまさらですが本当におもしろいマンガでした。
この記事が手に取るキッカケになれたら嬉しいです。
スマホやタブレットで読めるAmazonのKindleでも配信しているので、ぜひ読んでみてください。
追記
既刊の17巻まで読みました。
とても深いストーリーで雰囲気にのみ込まれ、余韻に浸りながらも次へ次へと手が伸びてしまいました。
この物語は登場人物1人1人に感情移入できてしまい、それぞれの人生、生き方、考え方、想いがあるのを痛感します。
主人公補正と呼ばれる、主人公独特の強さみたいなものも、あるようでないような、とくべつな力も幸か不幸かわからない、一歩間違えればあっさりと死んでしまうリアリティを感じました。
巨人から守られていた小さな地域から始まる、ただの人間と未知な巨人との戦い。
その極めて狭い世界で巻き起こる予想できない展開は驚きの連続です。
超ヒット作品として人気なのも納得できました。