僕は食にとてもうといです。
何が食べたい?と尋ねられても、いつも食べたいものがない。
食べられればそれで良いと、食に関心がありません。
よく人生を損していると言われますが、本当にそう思います。
思うけれど、やはり興味が湧かない。
それでも、おいしいと感じたものは「おいしい」と声に出すようにしています。
僕の家族は好き嫌いが多くて、母が食事を作るのにとても苦労していました。
一生懸命作ったものが残されたり、「まずい」と言われたり、それは客観的に見ていてもつらかったです。
偏食がいたり、酒しか飲まないのがいたり、結構残ってしまうことも多く、こんな僕が一番食べていた気がします。
僕が家を出てから張り合いがないとも漏らしていました。
毎日毎日食事を作るのはとても大変なことです。
大変というか、料理の好きな人でなければ面倒ですよね。
せっかく作っても文句しか返ってこない。反応がない。
それではあまりに悲しすぎます。
僕はおいしいと感じたら、うるさいほど「おいしい」と言います。
「おいしい」は作る人のモチベーションを上げてくれる一番のコトバだと思っていて、おそらく「作ってくれてありがとう」よりも強いはず。
家を出てからは、あまりに言いすぎて鬱陶しいような態度を取られますが、言われて嫌なコトバではないでしょう。
母は今でも喜んで聞き入れてくれます。
外で食べても「おいしかったです」や「ごちそうさまでした」と伝えるようにしていて、相手はどう思おうが気持ちを伝えることを意識しています。
たった一言でお互いに気分が良くなるコトバ。
これからも率先して使っていきます。
そしてたくさんの人に「おいしい」を言ってほしいと思います。