「冬は雪が降るもの」として育った僕は、関東のカラカラに乾いた空気と、日差しのある冬に、いまだ慣れずにいます。
日本海側は雪が降るせいもあり、年間を通して天気が悪く、日照時間も少ないです。海辺育ちの僕にはそれが「フツウ」でした。そのため、関東方面に越してきて4年経った今でも、冬の印象に反した日差しの強さに毎日驚かされています。
この真冬の日差しは、コチラでは当たり前な様子。日差しに驚いている僕に、周囲が驚いています。
そして、「晴れ」の感覚の違いについても驚いています。
僕の中の晴れは、雨が降っていない状態。なので、曇り空でも、雨が降っていなければ「晴れ」となります。これはおそらく、いつも天気の悪いところにいたからでしょう。
雨空で洗濯が心配な日に、雨の具合を尋ねられたら、「晴れてきたよ(雨が止んだ)」と答えた場合、「晴れてない(太陽が出ていない)」と、噛み合わない会話もしばしば。
チグハグに気付いてからは「雨が止んだ」を使うようになりました。地元ではあまり使わないワードに新鮮さを感じています。
そんな話を福井県の人に話したら共感を得て、またまた驚きました。
その方も、日本海側の福井も天気が悪いと嘆いており、除湿器が欠かせないとのこと。僕の実家にも除湿器が置いてあります。梅雨の時期はすぐにタンクに水がいっぱいになっていたのを思い出しながら、お話を聞いてウンウンと頷いていました。
コチラに来てからは加湿器を購入しました。それでも冬場は乾燥で肌もカサカサ、そして静電気もバチバチです。乾燥しているぶん体感温度が低く、雪国より寒く感じるときが多々あります。
日本海側と太平洋側、数百キロの距離で随分環境が違うのに日々感激。
このほかにも違う感覚を探しにあちこち行きたいと考えるのに思いを馳せています。