7月の半ばあたりにどうもユーウツで、お酒を飲んでも、寝て起きても、遊び呆けてもモヤモヤが晴れず、1度やめたタバコを吸いました。
このときの心境を振り返ると、完全ネガティブに陥っていつもの「なんとかなるさ」思考が全く出てきません。
ポジティブの入る隙間がなかったように思えます。
久々に吸ったタバコはうまかった
タバコを吸ったとき、独り言メモとして使っているEvernoteにいろいろ書き殴ってありました。
わざわざ写真まで撮影してあったり。
ファミマで売ってる1本100円のリトルシガー。
20本入りの箱で買ってないのはどこかセーブしているのかもしれません。
口にくわえて火をつける。
リトルシガーなので肺までは入れず、しばらく口の中でふかしました。
タバコ独特の苦味と、煙の重量感は懐かしい感覚。
少し肺に入れても一切むせることはなく、これまた懐かしい重たさ。
タバコが燃えている間はやはり「やっちゃった感」があって、それと同時に「どうにでもなれ」のような気分にもなりました。
そもそもそんなできた人間ではないし、なに良い人ぶってるんだろう、などなど負のスパライラル。
うまいだけでは吸う理由にならない
家に帰ってニコチンが抜けていく感覚なのか、とにかくだるい。
その日はだるくてお風呂にも入らず寝たと思います。
翌朝、タバコが吸いたい気分はほとんどありませんでしたが、たまには良いかと謎の発想が生まれました。
でもお金もかかるし、部屋は汚れるし、思うことを書きだしてみました。
どう考えても利点が見つからない。
禁煙本か何かにあった「1本吸ったら落ち着くよ」の謎のコトバが頭に浮かび、なんでタバコに頼ってしまうのか不思議でなりませんでした。
そもそもタバコを吸って解決するなら、みんな吸っていますしね。
それから1週間後にまた1度吸って、以降は吸っていません。
僕のタバコが楽しい理由は、口からモクモク煙が出ることと、煙を肺に入れたときの重い感覚だけ。
口が臭いのは嫌だし、部屋が落ちない黄色に染まるのも嫌だし、お金がかかるのも嫌だし、健康を損ねるのも嫌だし。
けれども、その楽しい感覚がタバコでしか味わえないのがつらい。
1度吸ったらそこで終わりではない
禁煙のカウントは本当に謎で「10年禁煙しました」は「10年我慢してます」みたいに聞こえます。
4年と書いたタイトルも、実際に4年だったか明確に覚えていません。
吸った事実はあれど、今回2度吸ったことでやめた期間のリセットみたいなことは一切考えておらず、そこから再び吸い始めなければOKだよね!という気分。
「吸っちゃったからもう戻れない」のような、そこまで悲観的になる必要もなく、1度吸ったからまた吸い続けなければならない理由なんてないと思うのです。
さいごに
僕は今でもニオイで銘柄を当てられるくらいタバコが好きです。
それだけ楽しく感じられるものが、ここまで良くないモノなのが悔しい。
お金がかからず、ニオイも悪くなく、色も付かず、無害であればと考えますが、そんなものは存在しないし、それではきっと意味がズレてしまいそう。
紙タバコの燃える感覚、燃え尽きてなくなる感覚、手軽な感覚、そのへんも含めて好きなのだと思います。
生きているうちは再び吸い続けるつもりはありません。
この考え方が変わらないのであれば、80、90歳くらいになってから、もしくはお墓に供えてほしいと考えるのでありました。
追記
タバコ大好きアピールが目立ちますが、やめてからはタバコを嫌に感じることも多々あります。
吸っていたときには全く気にならなかった煙が目にしみたり、臭く感じたり、喉がイガイガしたり、副流煙を避けたり、壁にこびり付いたヤニが目についたり。
「吸う前」と「吸っていたとき」と「やめたあと」はどれも感じ方が異なって、やめたあとが絶妙なポジション。
やめたあとは吸っていたときを客観的に見られ、喫煙者の気持ちも、非喫煙者の気持ちもわかる立場がおもしろい。
そのへんを踏まえて、僕はタバコが好きだけど嫌い。フクザツな心境なのです。