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おまめがメモをしています

【Note】ひきこもり期間を面接でどのように説明しますか

ぼくは体調不良でひきこもりだった期間があります。

「ひきこもり」の言葉はよく耳にしますが、何を定義として「ひきこもり」と呼ぶのか疑問に感じたので調べてみました。

厚生労働省の「地域精神保健活動のあり方に関する研究班(平成12年度設置)」による調査研究では、「社会的ひきこもり」とは「(1)6カ月以上自宅にひきこもって社会参加しない状態が持続しており、(2)分裂病などの精神病ではないと考えられるもの。ただし、社会参加しない状態とは、学校や仕事に行かない、または就いていないことを表す」と定義されています。

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この定義であれば、精神病と診断されていたので「ひきこもり」ではないのでしょうか。

小難しい定義が存在しても、「家にいる」だけで「ひきこもり」と扱いを受けるのが事実です。

 

ぼくの体調不良は体のどこかが悪い病気ではなく、心が不安定になり体に不調が生じる病気。

具合が悪くなる当事者としてはとても重たい病気です。

通院を始めて10年ほどになりますが、いまだに完治はしていません。

それでも不調になった頃と比べ、かなりげんきに近い状態まで立ち直りました。

 

ある程度げんきになったら、生活していくために仕事をしなければなりません。

ケガや病気が原因だろうと、心の病気が理由だろうと、空白の期間はマイナスに作用します。

当然、面接の際には必ずこの期間の質問を受けます。

ここをどのように答えるか。

 

ぼくは正直に答えます。

体調不良になった経緯、就職活動までに行ってきた準備のこと。

下手に嘘で誤魔化してボロが出た時に持ち直せるとは考えられない。

なおかつ嘘が全くつけない性格。

一番重要なのは、いまだに心が不安定になると伝えておかなければならないこと。

見栄を張って「健康です」と言い切れれば良いのかもしれません。

しかし、まだ見栄だけでもそう言い切れる自信がぼくにはない。

 

そんなぼくでも就職経験がいくつかあります。

その都度ご縁は大切であり、自分は幸運だと感じています。

初めてのアルバイトは講習の受付業務でした。

この記事を書くにあたって思い出したことがあり、その時の講師の方にひきこもりであったとお話すると「自分がひきこもりであったことを堂々を話せるのはすごいことだよ」と謎のお言葉をいただきました。

当時の自分は理解できず、今現在も理解できずにいます。

そして「今後もきっとうまくいく」と仰っていただきました。

また、その他の就職先でも「そんなことは全く気にしていない」と仰っていただいたり、やめた後に戻ってこないかと間接的にお声をかけていただいたりもしました。

 

「ひきこもり」とはおそらくマイナスなことです。

しかし、ぼくはそれをマイナスとして、そこまで見ていないのだと思います。

もちろん胸を張って言えることではないし、受け入れるまで相当な葛藤がありましたが、ひきこもりになったことは事実であり、今更やり直すことはできません。

ひきこもりから得られたことも、考えてみると数えきれないほどあります。

このようなことを書けるのも、ひきこもりになったからこそです。

悲観的に捉えてしまうと、せっかく起こった良いできごとも良いものとして見られなくなってしまいます。

少しだけ見方をズラして捉えてみると、また違った世界が見えてきます。

その見方をズラすコツを見つけるのがなかなか難しいんですけどね。

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