タイトルを改めて文字にして書いてみると、とても長く、堅苦しいイメージがありますね…。
しかし著者は、好きな芸人の一人であるオードリーの若林さん。
エッセイなので非常に読みやすかったです。
普段全く本を読まないぼくが、「若林の本だから」と発売日に買いに行きました。
若林の本が売ってない。
— おまめさん (@omamemame3) 5月 18, 2013
若林の本が売ってない!発売初日から探しているのに買いそびれるとは…orz
— おまめさん (@omamemame3) 5月 22, 2013
けれども、どこの書店も売り切れ。
県外に行く機会も重なりましたが、そこでも見つかりませんでした。
オードリー若林の書籍が再び並び始め、いよいよ入手できると楽しみしていたのですが考えてみると1つ問題が。最寄の書店で尋ねた際に、品切れではなく、取り扱っていないという返答でした。これは…いくら待っても店頭に並ばないという事だよね。書店ガンガンなくなっているから困るわー…。
— おまめさん (@omamemame3) 5月 28, 2013
やっと買えたー!ラス1! http://t.co/EEejtp1tQl
— おまめさん (@omamemame3) June 9, 2013
※画像のリンクは切れているようです。
ここまで人気だとは思っておらず、泣き寝入りしていたところに妹が買ってきてくれたのが、およそ1年前。
最近積まれた状態から開封し、数時間で読み終えました。
活字が嫌いで読書から逃げていたぼくが、この本を一気に読み切れたことにより、本を読む楽しさを知り、「読み切れた」自信も得られ、気分が高揚していました。
もちろん本の内容も素晴らしかった。
「社会人大学人見知り学部 卒業見込」の存在を思い出したのは、読まなければと頭の片隅に思っていたのもありますが、1年経った今でも書店に平積みで置いてあったのを見つけたからです。
確かに売り切れにもなった本だけど、今も平積みで置かれるほどのものなの?と気になったことが、本を開くキッカケになりました。
平積みで置いてあった理由も何となく理解できたので、簡単な本の概要と感想を書いてみようと思います。
おおすじ
「社会人大学人見知り学部 卒業見込」の内容は、オードリーが2008年にM-1グランプリで2位になり、一気に売れて社会に触れ始めた若林さんの体験談です。
ぼく自身、社会に深く関わっている気がしていなかったので、彼の体験談を読むと知らないことがたくさんありました。
今考えると、そりゃそうだとも思います。
ぼくは彼とは違いますし。
「社会人大学 人見知り学部」のタイトルから、大学と同じ4年制+αの構成になっています。
まえがきで「社会で起こる驚きの出来事や経験を書くことになるだろう」とのことから「社会人大学」になったとある通り、1年生、2年生では大学になじめないような、新鮮さが伺えました。
いろいろなことを知り、気付き、その話が若林さんの独特な視点で書かれていておもしろい。
3年生になると大学にも慣れてきて、文章力もアップし、冗談もいうようになってきます。
「バーにて」でのワインのくだりは声を出して笑いました。
帯のキャッチコピーであった「そのネガティブの穴の底に答えがあると思ってんだろうけど、20年調査した結果、それただの穴だよ。」が書いてある「ネガティブモンスター」も数年前の自分に言い聞かせたい。
しかし、これも20年間の過程があったからこそ、気付けた結果だとも思えます。
ぼくも歳をとって随分変わりました。
昔の自分ではわからなくても仕方のないことかもしれません。
あとは「大丈夫だよ」も心に響きました。
ぼくも大丈夫という言葉を使いますし、大切にして、その力を信じています。
真社会人の「おじさんの悩み」では、ドラゴンボールのベジータを連想させるようなことを言っていました。
確かにベジータも若林さんに劣らず尖っていますからね…。
終盤は自己啓発も含まれているように感じました。
感想
若林さんの社会に触れた数々の体験談が、客観的に飲み込みやすく書かれています。
「どんな人でも最初は何も知らないことから始まる」というのを感じさせてくれた本でした。
新社会人がたくさん出てくる今の時期、この本が平積みにされているのは、ベストなタイミングだと思います。
自意識過剰で鋭く尖った若様のエッセイ。
どのような方でも何か得るものがあると思います。
是非手に取って読んでみてください。